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無題

 

最近前に作った作品のある部分について、文章にする必要があって

その作品を作っていた時に思っていたことを思い出して言葉におきかえていった。

そうしたら、ここ1ヶ月くらい作る感覚がわからなくなって困っていたのだけど

なんとなく感覚を思い出せた気がする。

こういうことを見ようとしてる途中だったんだ と思い出した。

 

前に、手相を見れるという友達に自分の手相を見てもらったことがあって、

その時に気が散りやすい性格だと言われたことがあったけど本当にそうで、

気を抜くとすぐに別のことに気持ちが向いてしまって

どうでもいいことを熱心にやってしまったりする。

思い出したことをまた見失わないようにしないと。

 

 

そういえば、「まばたき」という名前にした何かが開いて中から犬(?)が顔を出している作品は

形が気に入って、これをもっと発展させればきっと面白くなる!と思っていたけど

その後あまり膨らませられずに形は止まっている。そもそもそんなことを思ってしまったことが間違いだった。

あの生き物はひねくれていそうだから、じっと見ているくらいではおもしろいところを見せてくれなさそうだ。

というか私も多分じっと見すぎて飽きてきてる。しばらくあの生き物のことは見ないようにする。

 

 

私はだいたいいつも作品に引っ張られて言葉が出てくる。

だから作り始めるときなんてそれがどうしてそうなのか全然わからない。

作っている間にポロポロと言葉が出てきて、これだ!そうだそうだ!と思える言葉が見つかるときも

たまにあるけど、ポロポロ出てきた言葉のどれがいいのか完成するまで決められないことの方が多い。

完成しても決められないことも多い。決められない時は、誰かと話をしたりすると見えてくることがある。

だから話を出来る人が周りにいてよかったと思う。

そうやって作品に引っ張られて出てきた言葉に引っ張られて新しい形が見えてくることもたまにある。

それは難しいけど、うまくいくとすごくおもしろい。

 

 

この前作った新しい子犬も、どうしてかはわからないけど上を向いている形だけが

見えていたからそのポーズで作った。作りながら出てきた言葉の中で一番近いと思うのが

「調節」という言葉だったのでそのままその言葉を作品名にした。

でも言葉を決めてみてもすぐにはこの子がどこを見て、何を調節してるのかわからなかった。

ギャラリーに納品して、手元を離れてから自分で撮った写真を見返していたら

この子は何かを探しているんだな、と急に思えてきてやっと納得できた。

自分から抜けてしまった色を探しているんだ。忘れてしまった感覚を取り戻そうと

空の色でも見てるのだと思う。私も色々なことが分からなくなったときよく空を見上げる。

嬉しかったりしても空を見上げたりしてるので、何かと空はよく見上げてるけど。

そうやって、自分の気持ちを調節する。